パワーステアリング点検

【黄色い熊さん車検】ブログ担当です。


24ヶ月定期点検』項目の「エンジンルーム点検」の中の【パワーステアリング点検】についてです。

以前書いた『24ヶ月定期点検整備記録簿の書き方と記入例』の補足です。

出典:『車検登録手続きDIY
パワーステアリング点検ページ)より


▲ エンジンルーム内


ハンドル操作を、少ない力で操作出来る仕組みでアシストしてくれる装置が「パワーステアリング装置」と良います。

パワーステアリング装置」には、オイルを使用して油圧で作動させるタイプ(油圧式)と、バッテリー電源を使用してモーターで作動させるタイプ(電動式)があります。

オイルを使用している装置には、「クランクシャフトプーリー」(エンジン)の回転をベルトで伝え、「パワーステアリングポンプ」で油圧を発生させています。

※ [キュルキュル]と異音する場合には「クランクシャフトプーリー」の劣化での回転不良によること事が多いです。「プーリー」交換の際には、付近の他「プーリー」や「ベルト一式」交換を薦めます。

▲ 点検整備記録簿のパワーステアリング点検項目
『★』:2年で10,000㎞以下の走行距離によって省略できる項目

パワーステアリング」には、ポンプがエンジンで駆動されるベルトタイプと、電動モーターにより直接駆動される電動タイプのものとがあります。

電動式パワーステアリングには、電動モーターがステアリングギヤ等を直接駆動してアシストとする「電動直結式」と、オイルポンプを電動モーターで駆動して油圧を発生する「電動油圧式」がある。

※ 点検には、「ベルトの緩み、損傷」・「取り付けの緩み」・「オイル漏れ」・「オイルの量」になりますが、「電動直結式」では「取り付けの緩み」以外は、点検不要です。


『◇』ベルトの緩み、損傷

この点検は、ポンプがエンジンで駆動される[ベルトタイプ]のベルトの緩み、損傷の事です。

損傷の点検は、ベルト全周の内側や外側、また側面に激しい摩耗や損傷、亀裂等がないか?「クランクプーリー」等、工具を使い回転させ目視(手触)で点検します。

緩みなどの点検は、「ベルト」を手で押さえ強い弾力があり1cm以上沈まないのがOKです。

▲ 以上の点検時には、エンジン始動による危険性を回避する為にも、面倒でも[鍵]は抜いての作業を薦めます。

点検後に、改めてエンジン始動し「ベルト」の鳴き等が無ければ良好です。

※ 「ベルト」か「プーリー」かの鳴きの違いに気をつけましょう。


『★』取付けの緩み:(『★』:2年で10,000㎞以下の走行距離によって省略できる項目)

1人で点検時なら、ジャッキアップせずに、スタンドで車体を固定(パーキングでサイドブレーキ)してから点検して下さい。

ステアリングギアボックス」本体や「ステアリングポンプ」の取り付けに緩みがないか?スパナなどの工具を使用して点検、又は手で押す、引くなどのガタの点検をしましょう。

また、ホースやパイプのクランプ状態(結合部の緩みや劣化損傷)など手触や目視等で確認します。


『◇』オイルの漏れ

点検前に、(エンジンルーム内・下回りを)高圧温水『掃除』して、「ステアリングギアボックス」、「ステアリングポンプ」、「パイプ・ホース」、「接続部のボルト周り」のオイル漏れのチェックです。「パイプ・ホース」からの漏れや、亀裂、劣化による損傷等、目視による点検です。

※ [高圧温水洗浄]時には、専門の洗剤を使うと尚良しです。


『◇』オイルの量

リザーバタンク」内の、レベルゲージのMAX~MIN間にある事。

オイルが著しく減っている場合は、漏れが有るので、その箇所を探して修理する必要があります。

リザーバタンク」の、キャップ状のゲージを外して規定の範囲にあるかをチェックでも良し。

※ 車検時の『パワーステアリングフルード(パワステオイル)交換』をお勧めします。

▲ 【黄色い熊さん車検】『各料金』ページで確認出来ますが、『パワーステアリングフルード(パワステオイル)』交換(出張整備でも)@2,000円で承ります。

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