ブレーキ・ディスク、ドラム点検
【黄色い熊さん車検】ブログ担当です。
『24ヶ月定期点検』項目の「足廻り点検」の中の【ブレーキ・ディスク、ドラム点検】についてです。
以前書いた『24ヶ月定期点検整備記録簿の書き方と記入例』の補足です。
(『☆』:1年で5,000㎞以下の走行距離によって省略できる項目)
※ 『点検』時には、「ブレーキ」(ディスク・ドラム)共にフリーになるので、安全の為にも[ジャッキアップ]し、支えのスタンド(馬)に乗せ、平らな場所で行ってください。
([リフトアップ]なら、尚安全で良しです。)
※ [ジャッキアップ]したら、タイヤを外す前に[手]で回してみる。
(ブレーキフリーな状態で、軽く回るか『点検』します。)
※ 「ブレーキペダル」や「パーキングブレーキ」を効かせてみて、回るタイヤが止まるかの『点検』もします。
出典:『車検登録手続きDIY』
(ブレーキ点検ページ)より
『☆』ディスクとパットのすき間:
(『☆』:1年で5,000㎞以下の走行距離によって省略できる項目)
※ 「ディスクとパットとのすき間」は、「目視」だけでは確認出来ません。
(ディスク(ローター)とパットは常にお互い触れ合っていて、「目視」だけで見ようとしても隙間は確認しにくいからです。)
※ 走行中「ブレーキペダル」を踏むと「ディスクブレーキ」の場合には、「ブレーキパット」が左右から「ディスク」に押し付けられて、パットとディスクが擦れ合う事で作動します。
※ 擦れ合う事で「ブレーキパット」と、「ディスク(ローター)」は減ってゆきます。
※ 「パット」は摩擦材で擦れ合う事で熱が発生し、「ディスク」は外部に露出しているため、熱を大気に放出させる役目もあります。
※ 『点検』方法は、前輪タイヤを回し(スムーズに回転しているかを確認後)、「ブレーキペダル」を作動させ、タイヤがロックすれば(止まれば)OKです。
『☆』ブレーキ・パットの摩耗:
(『☆』:1年で5,000㎞以下の走行距離によって省略できる項目)
※ 「タイヤホィール」を取り外したら、「キャリパー」外側からと、内側は点検穴などから「ブレーキパット」の厚みを確認できます。
※ 「キャリパー」を分解して、パットを取り外して『掃除』、グリスの塗布などして組付けます。(『分解整備』は【整備士】でないと、危険です。)
※ パット厚みは、各ユーザーにもよりますが「2.0㎜」を目安で、『交換』の意識は持ちましょう。
▲ 外側ブレーキパット厚み確認
▲ 内側ブレーキパット厚み確認
『◇』ディスクの磨耗、損傷:
※ 「ブレーキディスクローター」の損傷や、異常な磨耗を『目視』により『点検』します。
(「パット」の当たる部分が、摩擦により減っていきます。)
『☆』ドラムとライニングとのすき間:
※ 「タイヤホィール」を手で回し、引きずりや異常に重く感じられないか『点検』します。(ブレーキペダルを数回踏み込み「ホィールシリンダー」を作動させペダルを離した後、タイヤを手で回し引きずりの『点検』もします。)
※ 「パーキングブレーキ」を引いて(ペダル式は踏む)作動させ、タイヤの回転が止まるかの『点検』をします。
(パーキングを解除後にタイヤを回したときに引きずりがないかの『点検』もします。)
『☆』ブレーキ・シューの擂動部分、ライニングの摩耗:
(『☆』:1年で5,000㎞以下の走行距離によって省略できる項目)
※ 「ブレーキドラム」を取り外し(分解)『点検』する必要があります。
(『分解整備』は【整備士】でないと、危険です。)
※ 分解したら、エアー『掃除』、必要箇所に『給油』をお薦めします。
(「ライニング」は新品で「5.0㎜」なので、「2.0㎜」以下で『交換』を意識しましょう。)
『◇』ドラムの摩耗、損傷:
※ 「ライニング」の当たる箇所が異常に減ってくると「ドラム」の取り外しが困難になります。(「アジャスター」の張りを緩めて(調整して)取り外す必要があります。)
※ 損傷の確認と、エアー『掃除』をしましょう。(磨耗により[鉄粉]があります。)
0コメント