言葉と文化が生み出すメッセージ
こんにちは【黄色い熊さん車検】代表の鈴木です。
皆さんもそうだと思いますが、私も映画やドラマ、本が好きです。
本などで物語が伝え紡いできた「言葉」を題材とした講義を見ました。
今回はその講義内容、『言葉と文化と物語』をご紹介します。
講義では、物語と文化の結びつき・言葉と文化の結びつきについての考察、題材として映画の中のセリフを通して、人々が伝達するさまざまなメッセージの言葉の特徴についてを教えてくれました。
物語や文学作品はその地域の文化の営みの中の現れの一つです。
しかし、世の中には物語や文学が何の役に立つの?
何の得になるの?という人もいます。
この問いに対して、フランス哲学者【ロラン・バルト】さんはとても良い示唆をしています。
「物語は、神話、伝説、童話、おとぎ話、歴史、悲劇、喜劇...の中に存在する。そのうえ、ほとんど無限い近いこれらの形をとりながら、あらゆる【時代】、あらゆる【場所】、あらゆる【社会】に存在する。【物語】は、まさに【人類の歴史】とともに始まるのだ。物語を持たない民族は、どこにも存在せず、また決して存在しなかった。あらゆる社会階級、あらゆる人間集団がそれぞれの物語をもち、しかもそれらの物語は、大抵の場合、異質の文化、いやさらには相反する文化の人々によってさえ、等しく賞味されている。」
バルトさんの言葉を要約すると、物語は、あらゆる時代、地域、社会に存在し、歴史と共に物語は存在していた。
ある一つの物語は、ある一つの時代・地域の文化の中で、ある作家によって創り出されていったとしても何百年と生き続け愛され、時代や文化圏を超えて読まれている。
世代を超えて愛されている【おはなし】と言えば、ドイツの「グリム童話」やフィンランドの「ムーミン」、中国で言えば「三国志」などですね。
この様に人類の歴史と共に描かれてきた【おはなし】は、果たして無価値と言えるのでしょうか?
現代社会は【消費社会】といわれています。
ありとあらゆるものがあっという間に消費される社会です。
例えば、5年・10年前に流行っていた言葉、ギャグなどは死語といわれ使っていませんよね?
でもシェイクスピア作品の【ロミオとジュリエット】は400年以上の間愛され続けています。
100年以上生き続ける作品の言葉力には驚異的なものがあります。
この先、100年経っても、200年経っても色あせることなく多くの世界で語り継がれるでしょう。
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