犯罪の原因を考える
こんにちは【黄色い熊さん車検】代表の鈴木です。
ブログに掲載する記事を探していたところ
面白い方の動画を見ましたのでそちらを調べましたのでご紹介します。
今回は、刑務所・少年刑務所に勤めていた
駿河台大学のある教授が講義していた【犯罪の原因を考える】です。
この先生が犯罪の原因を考える事をしている理由は、
興味本位で調べているわけではなく、再犯を防止したいとの考えからです。
是非このブログでなぜ再犯してしまうのかと、考えるきっかけになってくれればと思います。
再犯リスクのアセスメントと再犯防止について
なかなか耳馴染のない言葉だと思います。
これは、犯罪の原因はなんだろう?と調べる事です。
犯罪の理由は?
・性格が異常?
・家庭環境が理由?
・経済面?
・学力がなく、つまづき
・反社会的勢力との繋がり?
・社会自体が原因?
では、犯罪を犯してしまう理由のうちで正しいのはどれか?
と言われても、実はすべての犯罪において共通点はなく、
ある人には当てはまるが、ある人には当てはまらないです。
犯罪の内容は、殺人から万引き、薬物や性犯罪など千差万別です。
殺人の中でも、家庭の問題から経済的な問題とさまざまです。
犯罪の原因には複合的になっている事が多いそうです。
例えば、家庭環境が悪く学校の勉強にもついて行けず、
経済的にも不便で、働くも社会に馴染めずに辞めてしまう。
悪循環を繰り返し、最終的に犯罪を犯してしまう。
あるものが、あるものを引き寄せてしまうというのが原因の様です。
ですので、原因を特定するというのは難しいです。
ただし、再犯率を減らす方法は無い訳ではありません。
それには、『再犯のリスク要因を分類する』ことで減らすことが可能です。
ここでいうリスク要因とは、
・家庭で愛情不足であった
・学校の勉強がわからなかった、つまらなかった
・職場で雇い主や同僚と関係が悪かった
・非行や犯罪をする人の勧誘があった
などです。
それらを改善できれば、再犯のリスクは回避できるのではと考えられています。
そんなの当たり前だと思われるかも知れませんが、
それを特定し改善することに再犯防止に繋がるので要因は必ず調べる事が重要です。
またリスク要因には大きく分けて下記の2つのリスク要因があります。
静的リスク要因
・犯罪歴
・性別
・年齢
など、介入によって後から変化させることが出来ない要因のこと
動的リスク要因
介入によって変化させることが出来る要因のこと
・安定的リスク要因
性格、犯罪に対する頻度、交友関係など、比較的安定している要因
・急性リスク要因
気分、酩酊など、安定的でない要因
再犯をしない、させない為には、動的リスク要因について改善の働きかけが必要である。
ではどうするべきか?
長所に着目し伸ばしてあげる、社会的役割を与え、その人の人生における幸福度、満足度を高める事で犯罪からの離脱を目指すアプローチがあります。
最後に新たな被害者を生まないために・・・
犯罪を起こした人に対して手厚い対応を疑問視する声もあります。
犯罪被害者への支援を充実させろ!との声も多々あります。
ただし、社会が犯罪者を排除すればするほど、
犯罪は繰り返され、その結果、新たな被害者が増えることになります。
その様な悪循環を断ち切るためにも、再犯要因の研究と、
再犯リスクを減らすための手法やプログラムの充実が求められています。
もし貴方の周りに、手助けが必要な人がいたら、
是非今回の内容を参考にして、手を差し伸べましょう。
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